役者になるための基本的な訓練は?発声やダンス・殺陣などのトレーニング紹介!

劇団の研修生になったらどんなことをやるのか気になりますよね♪

何をするにも、基本が大切で、基礎練習はいくらやってもやりすぎということは無い!

そんなことが良く言われています。

みなさん、一見ちゃらんぽらんな感じに見えても、自分がしっかりしておられて独自に工夫をしている感じです。

けっこう地道に筋トレとかやっておられたりして、自分を磨く努力を怠りなくやっておられるのですね。

この記事では、演劇専門サイトのStageCoRichで『演劇通』の称号を持つ私が『役者さんはこんな訓練をしているよ!』という話を書いてみたいと思います。

(けっこう大変ですよ!)



発声練習など、文字通りの基礎練習!

基礎練習として欠かせないものをまずは書いてみますと…

  • 活舌をよくする練習(≒発声練習)
  • 持久力(=体力)をつける練習
  • 調整力をつける練習
  • 体力以外の身体能力をつける練習

簡単にまとめると、こんな感じになります。

役者で良く言われるのが(当たり前ですが)声を腹から出していますか?ということですね。

腹式呼吸などについては、応援団とか吹奏楽団・コーラス部の人などは聞いているかと思います。

腹筋を鍛えるということで、腹筋の力を使いながら発声をすると、声量が安定して芯の通った声になる、というわけです。

ということで、指導者のやり方にもよりますが、腹筋トレーニングをやたらにやるのはだいたい同じです。

(腹筋とかを鍛えまくっていますと、特に男性とかで、上半身裸などのシーンでは、カッコいいことになります♪

↓人気公演のステージに立てるようになるには、常日頃の努力が必要です!

活舌をよくする練習!

セリフなどが言い詰まってしまい、いわゆる『セリフを噛む』状態になったのでは、良いセリフも観客に響きませんよね。

ということで『口周辺』の練習も大切です

演劇部や放送部の人などがやっている『早口言葉』などが、基本練習となります。

「あめんぼ あかいな あいうえお」とか歌舞伎などのトレーニングで有名な『外郎売(=ういろううり)』などがあります。

静かなシーンで、趣のあるゆっくりなセリフをドーンと噛んでしまうと、本当に恥ずかしく赤面ものですね。

ですが、そういうところで案外やってしまいがちですので、これはひたすら練習を繰り返すしかないと思います。

舞台稽古や本番の『ウオーミングアップ』などでもよく行われています。

それ以外にも『練習なのか?遊びなのか?』と思うようなことで、大切なことがあります。

  • 天井に向かって思い切り舌を出してみる。
  • 思い切り笑顔で笑ってみる。
  • 母音だけで発音する(先の『あめんぼ~』がちょっと近い練習になります)。

ということで、個人的にボイストレーニングに通うような人もいます。

持久力をつける各種練習

有名大学の演劇サークルなどでは、長い距離を走ってみたり、要するに『心肺を鍛える』練習も行います。

舞台は、立ちっぱなしで行われることが多く、ステージ上の高温(=ステージ上は照明などでかなり暑くなる!)やそして観客に絶えず『観られている』などのストレスの高い環境相手役者とのやりとりの演技をします。

↓舞台練習の様子です。

 

それらのストレスの中で、きちんと決められた演技をすることはとても体力を要することになります。

また、ステージに上がるまでの舞台稽古も、過酷を極めることになりますので、役者にとって体力をつけることはとても重要になりますね。

なので、演劇の基礎トレーニングと言えば、ごく普通の運動部の練習とかと、変わりないくらいの質の高さを求められます。

「演劇は、スポーツである」「役者は、アスリートである」と明言した有名な女優さんがいるぐらいですので『体力勝負の世界』と思っていて差し支えないです。

体力以外でも身体の能力を求められる

上に書いたのがウオーミングアップの一種でもあるのですが、しなやかな身体のためのストレッチなども欠かせません。

舞台にもよりますが、激しい動きをするとなると、体力だけではだめでして、やはり身体の能力も高めておく必要があります。

静的な『柔軟性』や演技の『再現性』の高さなども大切ですね。

動的な能力だけではなく『動作を調整する』ような能力も必要です。

体力以外でも身体能力を求められます。

そして、そのほかについてまとめますと…

  • ダンスの基本的なトレーニング
  • 殺陣の基本的なトレーニング
  • スタントの基本的なトレーニング
  • 歌のトレーニング

などですね。順番に説明していきます。

ダンスの基本的なトレーニング

↓稽古の様子はこんな感じですね!

 

舞台によっては、特に女性の場合は、ダンスも大切になる場合があります。

パッと目立つ動きが出来れば、観客を魅了できることがありますね♪

ということで、個別にダンスレッスンを通ったりする人もいます。

殺陣の基本的なトレーニング

別の記事にも書きましたが、戦闘シーンなどで、刀類を使うことがあります。

特に時代的のようなジャンルや『スターウォーズ』のような戦闘シーンがある場合、キビキビとした殺陣の動きが求められることがあります。

趣味として、殺陣の道場に通われたりしている人も少なくありません。

殺陣は一朝一夕に身につくものではありませんので、これは通常から得意になっておくと、芸の引き出しが増え、声がかかりやすくなります。

スタントの基本的なトレーニング

「まだまだあるのか?」と思っている人もあるかと思います。

投げられたり、投げ飛ばされたりの『格闘シーン』などが求められるケースがあります。

高いところから飛び降りたり、舞台セットのスキマからステージに飛び込んで登場するなど、練習をしておかないと大けがの元になるような動きがありますね。

ということで(特に男性ですが)スタントも習いに行っている役者さんも少なくありません。

長く書いてきてしまいましたが、こんなことをやって、多くの役者さんは自分の可能性を広げておられるわけですね♪

歌のトレーニング

ミュージカル風でなくても、歌は演出効果が抜群ですので歌のシーンは案外多く、上手いに越したことありません。

美男美女の役者が歌い出したら、悲惨な歌で急激にトーンダウン…

しばしばある光景ですが、やはり観客が『なかなか上手いな!』と感じるレベルが求められます。

例えば男女で歌う場合、女性の声域に合わせると、男性が思い切り低い声域を使わざるを得なくなり、こういう場合は真の歌唱力が問われることになります。

ということで、歌のトレーニングもやるべきだと思います。

↓音楽を副業にしている知り合いがライブを行っている下北沢のライブハウス”GARAGE”

役者になるための基本的な訓練のまとめ

いや、やることが多くてびっくりした人もあるかもしれませんね。

全く未経験者の人が、これらを一通り満足のいくレベルになるにはかなり時間がかかる気がします。

大学の演劇部などで相当鍛えられている人の水準ならプロレベルには近いのかもしれませんが…

羽生結弦選手が平昌オリンピック直後の記者会見で『芸術とは何か?』という質問をされました。

その時の羽生選手の答えが芸術とは、徹底的な基礎練習でした。

私は、うーんと唸りました。

 

やはり、断然 安定した基礎力の上に優れた演技が築かれるということなのですね。

相当覚悟しなくてはならないところだと思います。